日本のIT業界は鎖国状態に近い。国内だけで回るシステムが産官共同で構築され、閉じた世界の中で生産性は一向に上がらず、日本発のソフトウェアやサービスが世界に広まるという事例が極端に少ない。 残念ながら同じことが、大学を中心にした学問の世界でも起きているように思う。国内だけで回るシステムが産官学で構築され、優秀な頭脳が低い生産性の中で無駄遣いされている。この事態を変えられるのは、危機感を持った若い研究者たちだと思う。もちろんこれは、大変難しい問題だ。日本全体の構造的な問題なので、一人の力ではどうにもならないと感じるかもしれない。それを力で変えようとすれば、政治的権力を得る必要があり、それを得たころにはもうあなたは今のあなたではなくなっている。危機感はそのうち無力感となり、そして何も感じなくなってしまうかもしれない。 それでも若手研究者に今から具体的にできることは、ある。 (1)英語のレジュメを
中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 先日、ある方と談笑していた際、「レッドオーシャン」と「ブルーオーシャン」という言葉があることを知った。 専門ではないのでよくわからないけれど、「レッドオーシャン」とは「"既存"の商品・サービスを改善するという"血みどろの争い"を繰り広げる既存の市場」のことを言うらしい(解釈の正しさには自信はない)。 対して「ブルーオーシャン」とは「競争者のいない、無限の可能性を秘めた未知の市場」のことを言うのだそうだ。 僕は企業につとめたこともないし、ビジネスマンではない。よって、マーケティングのことはよくわからない。 でも、この言葉は「研究の方向性」を考える上でも、非常に有益な示唆を与えるな、と思った。 --- 思うに、研究の世
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 会社を退職する際に、後任者に引き継ぎをすることがあります。 でも、この引き継ぎというものを間違えて捉えている組織・人があるようです。 引き継ぎっていうのは、退職者とほぼ同等の職能があるから成り立つという前提がわかっていなかったりします。その職能がない人に業務を委任しないといけないのだとしたら、それは「引き継ぎ」ではなく「教育」です。 教育なのですからとうぜん、ドキュメントベースで短期間で終わる話ではない。教育・学習にはそれなりに時間がかかるし、何より学ぶ者の適性や意欲を読み間違えたら、いくらコストをかけてもリターンは得られません。それがうまく実現できなかった場合にはいったんサービスを停止するということの決断をする判断力もふくめてディレクションができる機能が組織には必要でしょ
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