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『新・資本論』(堀江貴文著・宝島新書)より。 【堀江貴文:僕、最近、もうひとつ大きな視点で見ていて、ゆとり教育っていうものの弊害が本当に出始めてるっていうのがあるんです。知り合いの新卒を採用してる会社では結構な問題になっているんですけど、今年から大学の新卒はゆとり教育世代が10年間続く、と。 で、実際に採用活動をやってみると、一人も採れてない。なんで採れないかって質問したんですよ。そうしたら、最終面接みたいなところで、「あなたは30年後、どういう夢を抱いてますか?」みたいなことを訊ねると、「笑顔」って答えてくるらしいんですよ。 インタビュアー:本気で笑顔って言ってるんですかね? 答えに窮してとかじゃなくて? 堀江:だから、「笑顔って何?」って聞くと、「いや、なんか、家族とか周りの人たちがみんな笑顔でいられるようになりたい」って言う。 インタビュアー:ああ、本気なんですね。ただ、まあ、いま風
内需拡大が経済再生の最大のポイントであることには誰も異議はないでしょう。しかし、どうすれば内需が拡大できるのかについては、当然のことながら玉石混交の色々な意見があります。 内需拡大策と言っても、「大企業から税を取り立てて。これを一般家庭に配る一方で、労働組合を支援して、配当原資を削らせて賃上げを実現する」といった類の空想社会主義的な考えは、この際あらためて論じる価値もないでしょう。 法人税は、日本の税率は39.54%で、2位のアメリカ、3位のドイツ、4位のカナダ、5位のフランスを押さえて、堂々世界一の高率です。(尤も。アメリカの場合は、平均値では日本を下回るものの、州毎に州税の率が違うので、12%の州税を徴収しているアイオワ州を筆頭に、日本より効率になる州が24州あります。) OECD加入国の歳入の内訳を平均値で見ると、2006年の実績で、所得税が36%(個人所得税25%、法人所得税が11
■ 「頭の良さ」談義 飲み会の時とかにわたしが振る話題で「頭の良さ」談義ってのがあります。あなたの知っている「頭のいい人」の頭の良さというのはどういうものだったか教えてください、っていうお題で議論をするんです。なかなかうまくいかないのだけれど。 で、具体例になってしまうのでここでは書かないのだけれど(エー)、もっと抽象的な言い方をすると「ややこしいものをものすごくシンプルにしてみせる頭の良さ」ってのがあります。じつはわたしは「見切りの良さ」みたいな頭の良さは信じてない。このへんはいつものわたしの話同様、入り組んでいるのでもうすこしきっちり書きます。 見切りの良さと手際の良さで頭がよく見える人はいる。大学に入ったころはそういうのに憧れてた。だけど今は、そういうのって自分の得意分野に引き込んだ上での巧緻性なので、よりメタな問題に対処するために自分を拡張しなくちゃいけないときにときとして邪魔する
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