多様性(ダイバーシティ)というのが、大学教育を語る上で重要なキーワードになりつつあります。 「多様なバックボーンを持つ学生を擁することで、グローバル化する世界に対応できる人材を育てる」 そういった視点から、各大学が「個性」のある学生を採ろうと、独自の教育カリキュラムや入試におけるAO入試の実施など、様々な施策を取り入れています。 しかし、その成果が上がっているかというと、少々疑問符がつくところです。 なぜ日本の大学は多様性を持つことができないのでしょうか。 その原因のひとつに 「18歳で大学に入学する」 という、日本独自の事情があります。 学生の年代に多様性がない日本の大学 「えっ。大学って普通は18歳、浪人してもせいぜい20歳くらいで入学するものじゃないの?」 そう思われた方もいると思います。しかし、それは国際的な基準で見れば極めて異様なことです。 実は、世界の大学の平均入学年齢は20代