人間国宝で上方落語の重鎮である落語家・桂米朝(かつら・べいちょう、本名・中川清)さんが19日午後7時41分、肺炎のため死去した。89歳だった。 47年に桂米團治に入門。3代目米朝を名乗った。6代目笑福亭松鶴、3代目桂小文枝、3代目桂春団治らと共に「上方落語四天王」として人気を集めたほか、放送タレントとしても活躍。96年に落語界からは2人目となる人間国宝に指定された。 13年8月にも肺炎を患い、兵庫県内の病院に入院。約2か月後に退院したが、自宅療養していた。昨年6月に妻の絹子さんの告別式には、車椅子姿で参列していた。毎年行われる新春恒例の一門による落語会「米朝一門会」も昨年、今年と2年続けて欠席。体調が心配されていた。