注意欠陥・多動性障害という言葉を聞いたことがある人は結構多いだろう。落ち着きのない、注意力が持続しない、キレやすいなどといった行動を特徴とする発達障害のことだ。英語ではADHDと言われる。 ・車の排気ガスに含まれる有害物質 このADHDが発症する要因については様々な主張が唱えられているが、最近「生後1年間、交通量の多い道路の近くに住んでいた子どもはADHDになりやすい」という報告が発表された。子どもが車の排気ガスに含まれる有害物質にさらされることで、ADHDのリスクが上昇するというのだ。 ・生後1年間排気ガスの多い環境で育つと、落ち着きがなくなる 研究を行ったのは、米シンシナティ小児病院メディカルセンター。756名の子どもを対象に長期間にわたる調査を実施した。まず、子どもが生まれたときに、高速道路や主要な道路の近くに住んでいたかどうかを調査。その後も追跡調査を行い、7歳になった時点での子ど