中国の家電大手、海信集団(ハイセンス)傘下の海信家電集団(ハイセンス・ホーム・アプライアンス・グループ)は3月1日、経営不振に陥っていた日本の車載用空調大手、サンデンホールディングスの再建支援先に選ばれたと発表した。同社はサンデンの第三者割当増資を総額214億900万円で引き受け、増資後の議決権の75%を取得する。 1943年創業のサンデンの主力事業は、車載用エアコンのコンプレッサーおよび車載用空調システム。日本の自動車大手の系列に属さない独立系サプライヤーであり、東京証券取引所第一部に上場している。主要顧客は欧州のステランティス(旧グループPSA)やアメリカのゼネラルモーターズ(GM)などだ。 サンデンの経営不振は、新型コロナウイルスの世界的大流行による自動車の販売減少の影響が大きい。主要顧客のうち、GMの2020年のグローバル販売台数は前年比11.5%減少、グループPSAに至っては同2