数学者で東京理科大理数教育研究センター長の秋山仁(じん)さん(68)が27日、福岡県築上町で講演した。 町では12年前にも仁さんの講演会を企画したが、手違いで同姓のプロ野球福岡ソフトバンクホークス前監督・秋山幸二さん(53)を講師に招き、全国的な話題になった。仁さんは「今度は本物です。12年前に来るはずだったそうです」と語り、住民ら約260人を沸かせた。 2003年11月、町内の椎田中学校が、仁さんの講演会を企画した。ところが、関係者の手違いから幸二さんが来校。ミスと判明したものの、幸二さんは代役を快諾し、約1時間半の「代打」をこなした。 仁さんは講演で、12年前の「秋山違い」のエピソードに触れた。「あこがれの幸二さんと間違えられ、いいことばかりだった」と振り返り、「ただ、中学生が『幸二さんで本当によかった』と喜びながらインタビューに答えていたのは、ちょっと気になった」と会場の笑いを誘った