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ブックマーク / cruel.org (4)

  • diatxt. 連載 #1

     美術というものの質について diatxt. 連載: アート・カウンターパンチ #1 diatxt. number 09 (京都デザインセンター, 2003/04) pp. 156-159 山形浩生 もう一年半もまえになるのか。仕事でオーストラリアにでかけたとき、ちょうど友人のパトリシア・ピッチニーニの個展オープニングがあったので、そっちにも顔を出してきたのだった。 その個展自体は、とってもおもしろいものだった。彼女が昔から作っている、カーナゲットのシリーズの展覧会だ。車を見て、こう、早そうだな、という感じがするものがあるでしょう。あの独特のクローム塗装とか。必要以上の流線型フォルムとか。ボンネットの筋とか。彼女はそういう形や特色を、こんなゴロッとした丸いフォルムに凝縮していた。チキンナゲットが、チキンのいわばべ物としての「質」だけをとってきて固めたように、カーナゲットは車の「速さ

  • もはや「問題」を描くだけじゃ小説は成り立たないのだろう。 | CUT 2003/12 Book Review

    もはや「問題」を描くだけじゃ小説は成り立たないのだろう。 (『CUT』2004 年 2 月) 山形浩生 ぼくが日にいない間に、なにやらねいちゃんが二人して芥川賞ととったとかで、2ちゃんねる方面では大騒ぎしているようだ。これで芥川賞は終わったとか、あんなのブンガクじゃない、とか、可愛いけりゃいいじゃん、とか、これは実は確信犯的な選出なのだとか。そしてそれを期に、ブンガクって何なのか、みたいな古くさい話がちょっとは蒸し返されたりしているようで、まああと一ヶ月くらいはネタになりそうかな、という気はする。 実は、村上龍が最近になってその手の話をちょっとしているのだ。近刊の『十三歳のハローワーク』は、職業案内書としてはまあまあのできではある。記述の多くはあたりさわりないし、また村上龍のあまりおもしろくない学問のすすめや、大して意味があるとも思えないNGO翼賛はうっとうしいだけなんだけれど、いくつか

    yanoz
    yanoz 2009/06/26
    「ぼくたちはすでにここに描かれた「問題」を知っているし、それに対してどういう顔をするのがファッショナブルかも知っている。」
  • Yamagata Dojo in CYZO 2007/03

    要約: グーグルアースはおもしろいが、そのおもしろさは一部はのぞき見のおもしろさであり、便利さと引き替えに人々が自分のプライバシーを切り売りする、というグーグルがこれまで一貫してとってきた戦法がここでも貫徹されているのはおもしろい。携帯電話に手を出したりして、今後グーグルはライフログのような方向に向かい、ありとあらゆる行動を人が自発的に売り渡すようし向けるだろう。プライバシーがかくも安っちいものだったというのは、ある意味で驚きだ。 最近ちょっとグーグル・アースで遊んでいるのだけれど、これが麻薬的な魅力を持つソフトだということはだれしも同意することだろう。テレビ映画で、これまでならかなりすごい諜報機関でもないとできなかったような衛星写真と航空写真の連携が自前でできる! そしてそれがあたかもリアルタイムであるかのような感覚で眺められる。いやもちろん、目の前に出てくる写真はしばらく前のものだけ

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    yanoz 2008/05/20
  • 事業収支の考え方:あるリゾートを例に

    要約: 事業収支は、まずビジネスモデルを見て、それからわかる範囲で数字をおさえ、その条件をいろいろ変えてみればいい。常識さえあれば高校生にもできる話だ。あるリゾートを例にそれをやってみよう。 注: 写真と文は関係ありません。 写真はフィジーのマナアイランドリゾート。 1. はじめに なんか例の ap bank に関する駄文を見た人が、融資先についてあそこで言ってる「もとがとれるかわからない」とかいうのは予断をもって見ているのではないかとかなんとか、事業の当の中身はわからない以上そういう決めつけはどうのこうの、そんな簡単に事業のよしあしがわかるものか云々というメールを送ってよこしてくれたことであるよ。まったく浜の真砂はなんとやらブツブツ…… おめえさんがた、むずかしく考えすぎ。もちろんそりゃあ、その事業の微に入り細をうがって知ってるわけじゃないよ。でもだいたいの見当はつくんだ。だって、そ

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    yanoz 2007/06/11
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