独特な姿をしたヴェラシーラはパイロット映像中、優雅に飛んでみせるくれる。 その優雅さは15歳の少年が空にむけた憧れを映したようでさえある。 しかし、その飛行する姿は優雅すぎるためか、現実味を疑ってしまう。 架空の飛行機であるヴェラシーラは、映像の中の存在でしかない。 そして、正直、思ってしまう「ヴェラシーラは飛ばないだろう」と。 実際、現実に存在しない飛行機なのだから、どんな形をしていても飛ぶように描けば、それは“飛ぶ”。 それは間違いの無い事実だが、それで終ってしまっては面白く無いし考察でも何でもない。 そこで、すこし真面目にヴェラシーラは“飛ぶ”と考えてみる事にする。 ヴェラシーラは飛ぶ。 では、“なぜ”、“どのように”、飛ぶのだろうか。 ヴェラシーラの姿から一つ連想し、思いつく事がある。 「羽ばたき飛行機(オーニソプター)」ではないかと言うものだ。 長い翼と極端な前端翼はトンボのよう