少人数なら「そのほうが儲かるから」という理屈だけでいいんだけど、大規模になってくると小綺麗な企画書みたいなのが幅をきかせてくる。意味ねーよと思いつつも、結局多くのひとが絡むようになると、自分がただ金を稼ぐために生きているのではないと信じさせるに足る物語が必要なのだなーとも思える。 ひとは金のみにて生くるにあらずというか、意味を創出するための社会参画のいち手段として商売がある、つまり金儲けは意味に従属し、それはあくまで人間が使役するものであり、人間を支配するものではない、という世界観。ようは「意味ねーよ」ではなくて、そこにはちゃんとした意味がある、というより、意味があったことにするための意志を、いろんなひとを巻き込むんであれば示しましょうね、という暗黙の要請があるわけだ。それにはそれなりの正しさがあるよなと思う。 金は信頼のうえに仮構されたものだから、モノマニアックに利潤追求するのは最適化の