学校に行かない、家族を作らない、会社に所属しない、という生きかたを選ぶ人が増えています。しかし集団に属さない場合、自分の居場所を見つけることができず孤独を感じがちです。居場所の大切さについて考えてみました。 学校以外の居場所がない筆者の子どもは中学生の時に不登校になりました。学校に行こうとすると体調が悪くなり、行くことができないのです。1日のほぼすべてが自由時間となった彼ですが、すぐに困難に直面しました。平日の昼間に行くところがないのです。 最初のうちは図書館を利用していましたが、そこの机で勉強はできても、誰かとコミュニケーションできるわけではありません。家族以外との会話がない毎日は、かなり退屈そうでした。 そこで塾に通い始めたのですが、塾の先生が「自習室は午後1時から開いているからいらっしゃい」と声をかけてくださいました。自習室の休憩時間の会話で友人も増え、どうにか居場所を見出すことがで