線路と道路の両方を走るDMV(デュアル・モード・ビークル)が25日、徳島県海陽町―安芸郡東洋町で、世界初の営業運行を開始した。徳島、高知両県や沿線自治体などでつくる第三セクター、阿佐海岸鉄道が運行。両県の関係者や住民、全国の鉄道ファンらが祝福に駆け付け、鉄道史の新たな一ページを見届けた。 マイクロバスを改造したDMVは、阿波海南文化村(海陽町)から阿波海南駅までバスとして走り、鉄道用にモードチェンジして阿佐東線の各駅に停車。東洋町の甲浦駅でバスモードに戻り、海の駅東洋町を経て道の駅宍喰温泉(海陽町)まで走る。26日以降は、海の駅東洋町から海の駅とろむ(室戸市)に向かう便も土日祝日に各1往復走る。 第1便は25日午後0時36分、抽選でチケットを手に入れた18人を乗せて阿波海南文化村を出発。300人を超える鉄道ファンや沿線住民らが見守る中、同鉄道社長の三浦茂貴海陽町長が「出発進行!」と合図し、