レビューが適切に行われているか、常に考えていますか? 第4回『ソフトウェアレビューが成功する進行役の6条件』までは、本連載のタイトルどおりソフトウェアレビューのまさしく“入門”的な内容を扱ってきました。これで基礎は一通り押さえましたので、今回からは少しレベルアップしたいと思います。 そこで、まず考えたいのは「レビューが適切に実施されたかどうか」を測る管理指標の生かし方についてです。 管理指標は非常に多くのプロジェクトで導入されているものの、必ずしも期待どおりに機能しているわけではありません。第1回でも述べたように、レビューは“自由度が高い”取り組みであるだけに、ともするとなおざりに済まされてしまいがちなのです。しかし、明確な目的意識とそれに基づくレビューの“観点”を持ってシステマティックに行うことができれば、レビューはソフトウェアの品質、コストの問題に貢献する絶大な効果を発揮します。今回紹