「人形」は芸術なのか。「人形」は人間の代わりになり得るのか。渋谷区立松濤美術館で見る「私たちは何者? ボーダレス・ドールズ」日本の「人形」の歴史を振り返りながら、「人形」と「美術」の境界の揺らぎまでを問う展覧会「私たちは何者? ボーダレス・ドールズ」が東京・渋谷の渋谷区立松濤美術館で開幕。会期は8月27日まで。 文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長) 展示風景より、村上隆《Ko²ちゃん(Project Ko²)》(1997) 日本の「人形」の歴史を振り返りながら、そこに通底する「ものをつくる」という行為のあり方や、「人形」と「美術」の境界を問う展覧会「私たちは何者? ボーダレス・ドールズ」が東京・渋谷の渋谷区立松濤美術館で開幕した。会期は8月27日まで。企画構成は同館学芸員の野城今日子、平泉千枝が担当している。 展示風景より、左が三代 安本亀八《生人形 徳川時代花見上臈》(明治