生活保護の受給者は、ことし7月現在で205万人を超え、戦後の混乱期の水準を上回り、過去最多を更新しました。 なぜ、先進国日本で生活保護受給者が増え続けるのか。 社会部・牛田正史記者が解説します。 生活保護 過去最多の205万人超 厚生労働省によりますと、ことし7月に生活保護を受給した人は全国で205万495人で、前の月より8903人増えて、これまでで最も多くなりました。 現在の生活保護制度が導入されたのは、戦後間もない昭和25年。 昭和26年度と27年度に200万人を超えましたが、経済成長に伴って減少し、平成7年度には88万人余りにまで減りました。 しかし、その後、景気の悪化で再び増加。 特に3年前のリーマンショック以降は、厳しい雇用情勢を背景に、失業した人が相次いで生活保護を申請したため、ほぼ毎月1万人前後のペースで増え続けています。 非正規雇用者が失職して保護を受けるケースが