「京都の台所」として親しまれている錦市場近くに文化施設「京町家 錦上ル」(中京区麩屋町通錦小路上ル梅屋町、TEL 075-257-7666)がオープンして4カ月がたった。運営は、京都文化協会(下京区)。 アユとだし巻きの配膳例 京都市や京都国立博物館と提携し、小学校で高精細なレプリカを使った授業を行っている同協会。多くの学校から依頼があるものの、人手が少なく毎年7校しか実施できないことや、一般の人に文化財を身近に感じてもらいたいと「文化発信拠点」として同施設をオープンした。今年400周年を迎える錦市場と提携し、食文化も体験できる施設となった。 同施設は大正時代に建てられた2階建ての京町屋で、敷地面積が約95平方メートル。畳敷きの大広間と個室を合わせて30席とテーブル席の個室に15席設ける。大広間には、学芸員の人でも間近で見ないと本物かわからないほど高精細な葛飾北斎の浮世絵や、円山応挙の屏風