JTBのOBとしてコメントします。 JTBのビジネスモデルは、顧客から支払われた旅行代金を一定期間(1か月から6か月)プールし、その後に運輸機関や宿泊機関に手数料を引いた代金を支払うというのが基本です。 よって、常にキャッシュが潤沢にありますので金融機関から借り入れをする必要はなく、本来は無借金経営です。だからこそ上場して資金調達する必要もない。 ただ、今回のように顧客から全くキャッシュが入ってこない状況が長く続くと、人件費や店舗の賃貸料を中心とした固定費の支払いが厳しくなります。よって新たな資金調達が必要になったということです。 私が在籍していた際にも湾岸戦争などで一定期間、旅行の取り扱いが止まった時期がありましたが、今回のように1年間を超えるということはありませんでした。これは旅行業が平和産業と言われる所以です。 今後は、コロナ禍以前より赤字であった個人旅行部門のリアル店舗の廃止とOT