ブックマーク / mgkkk.hatenablog.com (12)

  • 「HUNTER×HUNTER」における組織のトップという存在関連 - 漫画皇国

    上手く行っていませんよね。幻影旅団の組織運営。幻影旅団は頭を含めてメンバーを入れ替え可能な仕組みで運営しようとしている団体です。なぜそうしようとしているかというと、そうなることで初めて組織が持続可能なものになるということでしょう。ある人がいなくなったら続かない仕組みではなく、誰がいなくなっても代わりが出てきて持続していく仕組みが求められています。 それはその目的が、流星街の子供たちを守るためだからでしょう。子供たちが未来永劫守られる仕組みを維持するためには、属人性を排除しなければなりません。 しかしながら、幻影旅団は上手く行っていません。それは団長のクロロを筆頭に、今時点では、とても属人的に運営されているからだと思います。団長がクラピカの念能力によって団員たちと接触できなくなったときにも、クロロの代わりの団長が選ばれるのではなく、クロロを除念によって再び団長にすることが選ばれました。 幻影

    「HUNTER×HUNTER」における組織のトップという存在関連 - 漫画皇国
  • 仕事をゲーム化して進める試み関連 - 漫画皇国

    あらゆることがダルいので基的に何もしたくありません。そんなことないだろ?と言われるかもしれませんが、それは僕の行動の表面だけを見ているからだと思います。心の底から沸き上がるようなやりたいことなんてほとんどありません。 そんな中で自分が自発的にやる数少ないものが、漫画を読む、ゲームを遊ぶ、インターネットを見るの3つです。そして、それだけをしていたら生活できるといいのですが、漫画を読んだり、ゲームを遊んだり、インターネットを見たりするだけで収入を得られる方法がなく、実家が太かったりして誰かに養ってもらえるわけではないので、働かないといけませんし、一人で暮らしているので家事も全部自分でやる必要があります。 やらないといけないことは色々ありますが、別にやりたくありません。となればロジカルに考えて、自発的にやっているもののように、やらないといけないことをできるといいのではないかと考えました。つまり

    仕事をゲーム化して進める試み関連 - 漫画皇国
  • 漫画の原稿料に対する3つの観点関連 - 漫画皇国

    漫画の原稿料が高いか安いか、単行制作における描き下ろしや修正、表紙の絵に原稿料が出るか出ないかということについて議論が行われることがあり、そこには色んな立場からの目線があって、どういう観点で捉えるかによってはすれ違うだろうなと思います。 原稿料がどうあるべきかの捉え方については大きく3つぐらいの観点があるんじゃないかと思うのでそれを書きます。 ①雑誌への掲載料としての原稿料 こちらは立て付けとしてはそうなっているという捉え方です。 漫画家は漫画を描き、その原稿を雑誌に掲載する権利を売ってお金を貰います。つまり、製造物として原稿を納品しているわけではなく、原稿はあくまで漫画家自身のもので、それを雑誌に載せることを許諾するという形でお金を貰っているということです。これは漫画家にメリットの大きい立て付けで、つまり、その後に原稿をどのようにしようと漫画家の自由です。 ただし、連載開始時や単行

    漫画の原稿料に対する3つの観点関連 - 漫画皇国
  • このブログの定期更新を終了します - 漫画皇国

    そもそもこのブログは、10年ぐらい前にやってたブログ「漫画共和国」に、アクセスが集まってたくさんコメントがつくのが嫌になって、もっと落ち着いて文章を書ける場所を、と思って引っ越してきました。 でも、最近はこっちでも書いたことへの反応に対して同じような気持ちになることが多いので、また引っ越して別の場所を作ろうと思います。人の反応があることが心底嫌になってきているので、引越し先はTwitterとかでも言いません。どこかでほそぼそと書き続けます。 文章を定期的に書くのは、自分の考えを整理するために有用なので、今後も続けたいと思っています。これまで10年ぐらいやってきている毎月5のまとまった文章を書くという自分のノルマは続けようと思います。別の場所で。ここは、漫画映画の感想など、できれば広く人に見てもらった方がいいようなことを書きたくなったときのみの不定期更新にしようと思います。 ここで色々ま

    このブログの定期更新を終了します - 漫画皇国
  • 漫画における「絵が上手い」という意味関連 - 漫画皇国

    漫画の絵は象形文字に近いと考えています。つまり、漫画における絵は、「読む人に対して意図した意味を伝えるための手段」であるということです。 そう考えたときに、漫画における「絵が上手い」という言葉が意味するところは、単純な一枚絵としての絵画的な意味とは異なることになります。作者が意図した意味がそこに込められているなら、その絵によって意図した通りに伝われば上手いし、伝わらなければ下手ということになるからです。どれだけデッサンが整っていても、細密でも、光の描き方が正しくても、見たこともない独自性があったとしても、意図した通りに伝わらなければ、それは下手だということです。なぜならその絵は、求められている機能を果たしていないからです。 しかし、実際にはそこには単純に良し悪しを判断できない難しさがあります。なぜなら、作者がその絵を通して伝えたかったものは、作者しか完璧には把握していないからです。なので、

    漫画における「絵が上手い」という意味関連 - 漫画皇国
  • 昨日より今日はちょっとマシになる関連 - 漫画皇国

    昨日の話の捕捉みたいな文章です。 mgkkk.hatenablog.com 昨日の話は、漫画家志望の人に対して、よってたかって「一作描けなければ才能がない」みたいな話がされているのを目にして、そんなこと言われたって別に描けるようになんかならないだろと思って、漫画家志望者の人も言われた先って何かあるわけじゃないなと思って不毛に思ったというか、どうせなら描けるようになるために少しでも近づく話が出来た方がいいだろうなと思って書きました。 漫画家志望者が漫画家になるまでのステップを以下のようなものじゃないかと思います。 ①漫画を描きたいと思う ②漫画が1作描けた ③漫画を何作も描けた ④漫画を上手く描けて他の人に褒められた ⑤プロの漫画家になれた 昨日の文章は①から②になかなか移行できない人に対して、できてないことを他人に色々言われるかもしれないけど、人の能力は適切な訓練をすれば伸びるものなので、

    昨日より今日はちょっとマシになる関連 - 漫画皇国
  • 漫画家になりたければまず一作描け関連 - 漫画皇国

    先日、「漫画を描きたいと言いながら今一作も描いていない人間が漫画家になれるはずがない」みたいな話をネットで目にして、その描いていない人に対しての厳しい意見が沢山目に入りました。 僕は30代半ばで、ひょっとしたら今なら漫画が描けるんじゃないかと思って、チャレンジしたら描けたので、そこからうっかりプロの漫画家になったりしましたが、これは大人になってから初めて描き始めたということではなく、大学では漫研にいたので、20歳前後あたりでも漫画を描いてみようとしたことはあって、でも、ちゃんと最後まで描けなくて挫折したというその前の経緯があります。 その後、30代半ばになって、会社員としての経験を色々経た後で、「今できないことを、なんとかしてできるようにする」ということをある程度筋道立ててできるようになってきたので、そのノウハウを応用すれば漫画だって描けるようになるのではないか?と思い立ち、色々試行錯誤し

    漫画家になりたければまず一作描け関連 - 漫画皇国
  • 物語作りが上手くいかないときの方法論関連 - 漫画皇国

    昨日、漫画家志望の人が、描いた漫画の講評を受ける、みたい配信を聞いていて、物語を作る上での色んなところで詰まっている人がいるなと思ったということと、僕自身もなかなか物語が作れなくてようやく一最後まで描き切れたのが34歳のときなので、そのあたりの体験談や今思っていることを書きます(34歳よりも若くて漫画を描けている人は全員僕よりスゴイと思って見ています)。 これはあくまで僕がこういうことを手掛かりにして物語を作っている一例でしかないので、他の方法も沢山あると思います。 物語がなかなか作れないときにまず止めてみるといいのは「世界観を作り込むこと」です。なぜなら、世界観は物語そのものではないと思うからです。 世界観の中に物語があるのではなく、物語のために世界観が存在します。最初に世界観があると、それが物語を作る上でのむしろ足かせになる可能性があるので、「世界観を設定しているのに物語が上手く作れ

    物語作りが上手くいかないときの方法論関連 - 漫画皇国
  • 「恋のニノウチ」メイキングメモ - 漫画皇国

    商業誌でまた漫画の読み切りを描かせてもらい、今回は割と珍しくコンセプトから理詰めで話を作ったので、そのメモを描いておきます。長くなると思うので別に読まなくてもいいです。 shonenjumpplus.com きっかけとしては、ある日突然、「ジャンプ+で描いてみませんか?」と提案を頂いたので、やったぜ!と思い、同時にえ?ホントかなあ?と現実感なく思いながらも、せっかくだから描かせてもらうことにしました。 僕は漫画を三十代半ばで描き始めたこともあり、年齢の割りに漫画を描いた経験が少ないので、描くことで自分の経験値を貯めるという目標と、それはそうと、お金を貰って描く以上、漫画が面白くないといけないという2種類の目標があります。つまり、自分の中での目標と、他人に対する目標です。 経験値を貯めるという方面では、今回は格闘描写を描きたいというものがあって、なぜならあまり描いたことがなかったからです。描

    「恋のニノウチ」メイキングメモ - 漫画皇国
  • 「ジョーカー」と分断と排除関連 - 漫画皇国

    映画の「ジョーカー」を観て来ました。何を描くかが明確で、そのために必要なものしかない映画だと思ったので、偉い映画だなあと思いました。それは、「広く世に出すなら、これも描いておいた方がいいんじゃない?」という考えを全てちゃんと排除しないとできないことだと思うからです。 僕がこの映画から排除されていたと感じたことは「悪いことは悪い」という概念です。物語の中で悪を描くためのやりやすい方法は、正義を描くことだと思います。物語の中で正義が悪を懲らしめることによって、映画全体が「悪いことは悪い」という合意をとることができます。この合意は、刑法に代表される社会の合意と同じだと思うので、人に受け入れられやすくなります。 しかし、この映画では違いました。普通の人が悪いことをすることを、苦しみからの解放のように描いているように感じました。悪くならないでいることで、苦しみに苛まれていた人間が、悪くなることでその

    「ジョーカー」と分断と排除関連 - 漫画皇国
  • 将太の寿司Tシャツをめぐる冒険 - 漫画皇国

    ユニクロの将太の寿司Tシャツ、ぜったい買う。— ピエール手塚🍙 (@oskdgkmgkkk) 2019年7月29日 2019年7月29日、将太の寿司界隈を驚かせるビッグニュースが舞い込んだ。週刊少年マガジンの60周年記念を祝したユニクロとのコラボ商品のラインナップに、将太の寿司が含まれていたのである。 www.uniqlo.com 他の作品と比べ、20年以上前に連載が終了した作品が取り上げられるのは異質に感じた我々は、ひとつのことが思い当たった。つまりは、昨年のネット上での将太の寿司ブームである(以下はそれを僕が勝手に総括した文です)。 mgkkk.hatenablog.com ユニクロも講談社も粋なことをするじゃないか。昨年ぐっと増えた将太の寿司ファンに対して、公式のグッズ供給が行われない辛さに手を打ってきてくれたのだろう。漫画は時代を超えて読み継がれる。電子書籍の時代になればなおのこ

    将太の寿司Tシャツをめぐる冒険 - 漫画皇国
  • インターネットでの漫画の広まり方、あるいは「将太の寿司」はなぜネットで流行ったか?関連 - 漫画皇国

    「将太の寿司」がネットで無料読み放題になったことから、今まで読んでなかった人が読んで、話題にされている状況について、僕はとてもにっこりしています。なぜなら僕は「将太の寿司」がすごく好きだからです。ただの一読者でしかありませんが、将太の寿司を読む人たちの感想などをわざわざ検索して読みながら、そうだろうそうだろうと、「うむ」と頷いたりしています(なおスキマでの読み放題は今日で終わります)。 それは良かった話なんですけど、今回は、なんでこんなに流行ったのかな?という疑問はあって、例えば、「喰いタン」や「ミスター味っ子」も同時に無料公開されているのに、いや、そちらもそちらで話題になっているとはいえ、「将太の寿司」ほどではないように見えるからです。その違いは何でしょうか? ここからは僕の考えを書いていきます。 インターネットで話題になりやすいのは、「ツッコミどころ」ではないかということを前々から思っ

    インターネットでの漫画の広まり方、あるいは「将太の寿司」はなぜネットで流行ったか?関連 - 漫画皇国
  • 1