2017年06月13日10:00 カテゴリ日本経済日本の社会 銀行預金が経済になぜ廻らないのか? 日経電子版の記事「預金残高ついに1000兆円 回らぬ経済象徴」は預金は集まれど、その使い道がない銀行の苦悩を描いたものですが、これを踏まえて日本ではお金がなぜ回らないのか、改めて考えてみたいと思います。 「皆さんの預金はいくらありますか」という記事やアンケートを時々見かけます。そこには「あり得ん金額」が並んでいることもあります。40代の世帯貯蓄が600万円越え、60代になると1800万円近くなります。そんなわけない、と否定される方も多いでしょう。これは平均であって金持ちが平均を引っ張り上げているからです。実態は中央値という一番多い貯蓄額で見るのが正しいでしょう。その場合、40代は300万円、60代で750万円程度であります。 それでも数百万円の預金がほとんど金利のつかない銀行に寝ているわけです