1-1. なぜキャリアを語る必要があるのか?キャリアについて「よくわからない」と言うのには、真っ当な理由があります。それは日本の伝統的な雇用形態である長期雇用のためです。長期雇用(あるいは終身雇用)が前提とされていた時代において、ビジネス界に身を投じるということは、「就職」というよりは、「就社」と言った方が適当だったと思います。特に大企業ではその傾向が強かったと言えます。職業を選択するのではなく、会社という共同体に参画するということです。 そのため、社員の長期的なキャリアの面倒を見るのは、共同体である会社の大事な仕事だったのです。従業員は会社から命じられた人事異動の指示に従っていれば、安心して定年まで仕事ができました。キャリアのことは真剣に考えなくてもよかったのです。 しかし、今日では大企業も生き残りのために終身雇用を維持することが困難になっています。会社が従業員のキャリアの面倒を見きれな
1. ソフトスキルが切実に求められる3つの背景とはビジネスは、「ヒト、モノ、カネ」の3要素から成り立っています。このうち、モノとカネを対象としたスキルを一般的に「ハードスキル」と呼んでいます。それに対して、ヒトに関するスキルが「ソフトスキル」です。 今、ソフトスキルが切実に求められる背景として、次の3つが挙げられます。 それぞれの事情について見ていきましょう。 1-1. 日本企業のエンゲージメント(モチベーション)の低さ仕事をするうえでモチベーションが決定的に重要であることは間違いないでしょう。このモチベーションに関連した考え方に「エンゲージメント」があります。エンゲージメントとは会社や仕事に対する思い入れ、愛情、積極的な感情を指します。日本ではまだ浸透していませんが、欧米では非常に重視されていて、多くのグローバル企業が定期的に従業員のエンゲージメントを調査しています。 一般に知られている
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く