ブックマーク / www.kanazawa-med.ac.jp/~hospital (1)

  • 熱傷と培養皮膚 - 金沢医科大学病院 - Kanazawa Medical University Hospital -

    形成外科(教授) 川上 重彦 1.熱傷の重傷度分類 熱傷とは、熱によって皮膚が損傷された状態をいいます。一般的には火傷とかヤケドなどとも呼称されています。熱傷の原因としては、熱湯をかぶった、テンプラ油がはねた、火事で火焔を浴びた、など様々なものがあり、日常生活の中で注意しなくてはいけない外傷(怪我)といえます。 熱傷の程度は大きく3つに分類されています。Ⅰ度熱傷とは皮膚表面の損傷です。皮膚は赤くなりますが、生傷にはならないため、治療の対象にはなりません。Ⅱ度熱傷とは皮膚の中層までの損傷で水疱(水ぶくれ)が出来るのが特徴です。生傷になるため、傷が自然に治癒するには7日~14日程度かかります。治癒に10日以上かかりますと傷跡(瘢痕)が残ることもあります。Ⅲ度熱傷とは皮膚の下層、さらには皮下組織に及ぶ損傷です。皮膚は灰白色から黒色を呈します。傷の大きさにもよりますが、自然に治癒するまでには1ヵ月

  • 1