本連載も今回で5回目,いよいよ中盤に差し掛かってきました。第1回から4回までは,C言語のプログラムとアセンブラのプログラムとの対比,浮動小数点数が計算を間違う理由,構造化プログラミングの必要性,変数のスコープとメモリー・セグメントの関係,スタックの動作など基本的な知識を中心に解説してきました。「こうなるのは,こういう理由か」と,目に見えぬ仕組みを理解していただけたでしょうか。 今回からは,基本的な仕組みに加えて,プログラミングの面白さもお伝えしたいと思います。プログラミングの面白さは“考えること”にあります。どう処理すればよいかをイメージできない複雑なことを,創意工夫でスパッとコードで実現できたときの爽快感は,他の仕事では得がたいものかもしれません。例えば,大量のデータを少量のコードで扱い,処理の効率をアップさせるために知っておかなくてはならない基本的なデータ構造に「配列」があります。今回
