台湾で中国語を勉強して約1年が経った頃、自分の中国語が通じるのかとか、生きた中国語を聞きたいという理由で30半ばで初めて飲食店でアルバイトをした。 アルバイトをしていたお店は日本人経営者のラーメン屋で、オーナーはこてこての関西人のおっちゃんで中国語は全く話せないらしい。オーナーは昔は悪かったであろうオーラを纏っていたが、気さくな性格で事あるごとに「感謝やで、ありがとな」と呟く憎めないおっちゃんだったのを覚えている。 ある時、飲みの席でおっちゃんに「中国語話せないでどうやって台湾でお店作ったんですか?」と聞いた事があるが「関西弁は世界共通語や~!」とのパンチのある答えが返ってきたのは今でも忘れない。行動力というのは言葉をも凌駕するんだなと感心させられたのである。 そんなアルバイトの時給は150元(当時レートでは550円程度)と台湾の洗礼を受ける。まあお金の為だったらやってれないけど、生きた台