廃熱を音に変えてモノを冷やす、不思議な熱音響冷却 1/2 2008年2月15日 環境サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (1) 1/2 エアコン、冷蔵庫、コンピュータ、工業機械、その他もろもろ、今の世の中はモノを冷却するために多大なエネルギーを消費し続けている。ところが、同志社大学の渡辺研究室が開発した「熱音響冷却システム」を使えば、廃熱をエネルギー源としてモノを冷却できるという。しかも、熱を音に変えて利用するというから謎は深まるばかり。同研究所の渡辺好章教授、坂本眞一特別研究員に、システムの秘密を教えていただいた。 管をバーナーで熱するだけで、音が出るのはなぜ? ──工場などから出る廃熱を音に変え、それで冷却を行う「熱音響冷却」の研究をされているとお聞きしました。そもそも、熱が音に変わるというのがよくわからないんですが。 坂本:19世紀に発明されたレイケ管という実験装置
1分歩くと10分携帯が使える:「筋力発電」装置のいろいろ 2008年2月13日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (2) Alexis Madrigal Images: Courtesy of Science, Greg Ehlers/Simon Fraser University 脚の筋力をエネルギーに変換し、電子機器に利用できる電力を作り出す、重さ約1.36キログラムのニーブレース型発電装置が開発された。 生理学者とロボット工学専門家らで構成される開発チームの話によると、このニーブレース型発電器は、ハイブリッド車に充電する場合と同じ原理を利用することで、装着した人があえて特別な動作をする必要なしに、5ワットの電力を作り出すことができるという。 「人力の活用に開発意欲をそそられる理由は、われわれ自身が高性能のバッテリーだからだ。人間の脂肪には、1000キログラムのバッ
28万円自動車『Nano』は「大きな環境的災厄」になるか 2008年2月12日 環境 コメント: トラックバック (0) Chuck Squatriglia インドの自動車会社Tata社の『Nano』をめぐる大々的な宣伝が落ち着くにつれ、2500ドルのこの自動車が環境と世界のエネルギー需要に対しどのような意味を持つのか、より詳細な実態が明らかになってきた。あまり芳しくはなさそうだ(英文記事)。 世界で最も低価格のこの自動車は、技術と徹底的なコスト削減がもたらした驚くべき成果であり、発展途上国の人々にさらなる可動性をもたらすのは間違いない。しかし一方で、非常に厄介な結果も引き起こすだろう。 Nanoが発売となるのはこの秋のことだが、すでに環境保護に熱心な人々は、この車が二酸化炭素の排出を大幅に増やし汚染拡大をもたらすと主張している。「この自動車は、大きな環境的災厄になるだろう」と、イエール大
Knee Brace Generates Electricity From Walking Date: February 8, 2008 Source: University of Michigan Summary: A new energy-capturing knee brace can generate enough electricity from walking to operate a portable GPS locator, a cell phone, a motorized prosthetic joint or an implanted neurotransmitter. The researcher, who called the device "a cocktail-napkin idea," says knee joints are uniquely suited
140倍の水素生成が可能な「遺伝子組み換え大腸菌」 2008年2月 4日 環境 コメント: トラックバック (0) Marty Jerome 大腸菌は、恐ろしい食中毒を引き起こす菌だ。しかし、テキサスA&M大学で化学工学を専門とするThomas Wood教授は、これに遺伝子工学的な操作を加えることによって、自然に発生する場合の140倍にのぼる量の水素を生成する大腸菌を作り出した。 この大腸菌のいちばんの利点は、生成された水素の分離が非常に簡単だということだ。「気体であり、泡になって出てくる」とWood教授は言う。 6つの遺伝子を選択的に取り除くことによって、大腸菌は、糖が動力源の水素工場とも言えるものになる。 商用化されるまでにはまだ長い道のりがある。だが、Wood教授の技法の最大のメリットは、水素を必要とする現場ですぐ水素を生成できることだ。水素輸送のインフラストラクチャーを構築する必要
文:Michael Kanellos(CNET News.com) 翻訳校正:緒方亮、藤原聡美、長谷睦2007年02月22日 10時56分 Calvin Coolidgeが米国大統領だった1920年代まで、太陽エネルギーを有効に利用する方法として人気を集めていた太陽熱温水器--それが今、復活の時を迎えようとしている。 太陽熱温水器は、ガスや電気の代わりに太陽エネルギーを熱源として水を温めるものだが、アナリストやソーラーパネル設置企業によると、これから数年の間に普及が進む可能性が高いという。太陽光で水を熱するという発想は、中国ではすでに強い支持を得ているが、米国内ではまだごく一部が盛り上がっているに過ぎない。 「太陽熱は使わない、などという考えは馬鹿げている」と語るのは、ベンチャー投資会社、VantagePoint Venture Partnersのパートナーでクリーンテクノロジを専門とする
「しょっぱい」悩み解消します−。「南高梅」などの高級品で知られ、梅の収穫高日本一の和歌山県で、梅干し工場から出る使用済み調味液を酵母菌で分解処理したり、土壌改良剤として再利用したりする研究が進んでいる。 はちみつやシソを含む調味液は塩分や酸の濃度が高い“産業廃棄物”で、浄化施設のない工場は業者に処理を委託するなどしてきた。しかし、平成19年4月の法律改正で海洋投棄が禁止され処理料金が高騰、中小の工場では経営を圧迫する恐れも出てきた。 こうした状況の中、和歌山県工業技術センターは調味液を食べる酵母菌を発見。工場廃水で液を薄めて菌に食べさせ、汚泥と水に分解する方式を開発した。従来はきれいな水で約100倍に薄めていたが、新方式では約10倍で処理するため経費削減につながるという。 また、汚泥の有効利用として、田辺港輸入木材協同組合は木材の皮などと混ぜて発酵させ、堆肥(たいひ)として販売。紀州みなべ
水プラズマで産業廃棄物を分解せよ! 1/2 2008年1月10日 環境サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) 1/2 オゾン層を破壊するとして、生産中止になったフロン。現在はオゾン層への影響が少ない代替フロンが使われるようになったが、代替フロンであっても温室効果は二酸化炭素の数千倍もあり、適切な分解処理が必須なのは変わりない。 そんな中、東京工業大学 大学院総合理工学研究科 渡辺隆行准教授の研究チームが、「水プラズマ」を用いた廃棄物分解装置の開発に成功した。持ち運びできるほど小さいこの装置を使えば、フロンやハロン、PCBといった物質を安全に分解できるという。 プラズマっていったい何だ? ──プラズマを使ってフロン(※1)やハロン(※2)、PCB(※3)などの分解処理を行う小型のシステムを開発されたそうですね。しかし、そもそもプラズマというのは何なのでしょう? プラズマ
2007年12月24日 12:00 太陽電池開発のベンチャー企業である、アメリカ・カリフォルニア州サンノゼに拠点を置く【Nanosolar】は12月18日、銅とインジウムなどを使用しシリコンを使わない薄膜太陽電池の商品化に成功、実際に出荷を開始したと発表した(【発表リリース「Nanosolar Ships First Panels」】)。 リリースによればこの薄膜太陽電池にはツールの開発や各種試験、工場建設も含めて5年の開発期間がかかった。そして12月18日にドイツの発電所に対して初めての商品を出荷し、対価を受け取ったという。出荷先の発電所の詳細は【このリリースに記載されている】が、ドイツの太陽発電システムのメーカー Beck Energy社と共に、東ドイツにある発電所に太陽電池を供給。初期設置の発電量は1メガワットで、これは400世帯の住宅向け電力に相当するという。
NEC(日本電気株式会社)は、蛍光灯内部で発生する磁界から電力を取得し動作するカメラを開発したと発表した。 蛍光灯は、蛍光管内部のコイルから電子を飛ばすことによって光っている。このカメラでは蛍光灯のコイル付近に生じる磁界から、電磁誘導の原理で発生した電力を利用するため、別途電源を用意せずに動作するのが特徴。「市販されている全てのインバータ用直管型蛍光灯」に取り付け可能という。さらに、無線LAN機能を備えており、ネットワーク機能も蛍光灯からの電力供給で利用できる。 店舗やオフィスで電源やネットワーク配線など大がかりな工事をせずに、カメラを設置できるようになるとしている。 同社ではこのカメラについて、ネットワークソリューションの一環として、販売する予定で、「製品化を急ぐ」としている。 この製品は12月5日から7日まで、東京ビッグサイトで開催される展示会「iExpo2007」で展示される。 ■U
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