「君の名は。」「怒り」「何者」――。2016年、立て続けに話題作を手がけた映画プロデューサーがいる。川村元気、37歳。「君の名は。」の興行収入が200億円を超えた。11月に上梓した小説『四月になれば彼女は』も発売1カ月足らずで10万部を突破。だが川村は、「はじめから勝算があったわけではない」と言う。川村が考える「ヒットの構造」とは。 (ライター・柴那典/Yahoo!ニュース編集部) ——2016年は、映画プロデューサーとして「君の名は。」「怒り」「何者」という3本の映画を手がけ、川村さんの小説『世界から猫が消えたなら』を原作とした映画も公開されました。それだけでもお忙しいのに、さらに3作目の小説『四月になれば彼女は』を上梓された。一体いつ書いているのだ、と思いました。 映画「君の名は。」「怒り」「何者」はほぼ並行して製作していて、「世界から猫が消えたなら」も原作者として深く関わっていました