宮城県の震災がれきの受け入れを北九州市が決定したことにより、精神的苦痛を受けたとして、北九州市や福岡県の市民ら142人が同市と搬出元である宮城県を相手取り総額1562万円の損害賠償を求める訴訟を27日、福岡地裁小倉支部に起こした。 市では宮城県石巻市の震災がれき受け入れを決め、来月中にも本格焼却が開始されることになっている。 訴状などによると、受け入れを決める前に行われた試験焼却では法で定められた放射線取扱主任者の選任をせずに焼却を実施し、市民を放射線障害などの危険に陥れたと主張。また、がれきに有害化学物質が含まれている可能性があり、埋め立てもできないなどと訴えている。 北橋健治北九州市長の話 訴状が届いていないので内容についてコメントできない。反対される方々にはこれまでも幾度となく説明を行ってきたがご理解いただけなかったのは残念だ。今後も市民への説明は続けていきたい。 村井嘉浩宮城県知事