【Interview】堀込高樹×柏井日向〜KIRINJIが現在進行系の音楽を希求した理由Text by iori matsumoto Photo by Takashi Yashima 2013年から堀込高樹(写真左)を中心としたバンド体制にシフトしたKIRINJI。新体制の初作『11』こそバンド・サウンドを全面に押し出したものだったが、前作『ネオ』からはRHYMESTERをゲストに迎えるなど、生バンドという形式にこだわらず、新たな試みにも挑戦し始めていた。その路線をさらに一歩推し進めたのが、この6月にリリースされた最新作『愛をあるだけ、すべて』と言えるだろう。全編にわたって堀込によるシンセの比重が増え、マシナリーなビートと太い低域のサウンドが印象的。バンドのグルーブや独特のハーモニーなど、従来のKIRINJIらしさとそれらが絡み合うことで、強固なオリジナリティを発揮している。ここでは堀込と