英国では、AIなどのテクノロジーを農業で利活用する「アグリテック」の社会実装促進に国を挙げて取り組んでいる。 英国の農業-食品産業にAIやロボティクスを組み込むことで、今後13年で580億ポンド(約8兆6100億円)の経済効果が生み出せるとの試算もあり政府の本気度は高い。 今回ご紹介するのはAIによりブタのシッポ噛みを検出するシステムを開発するプロジェクト。「TailTech」と呼ばれるこのプロジェクトは、政府の投資機関から67万6000ポンド(約1億円)の資金を調達して進められている。・ブタのシッポ噛みは農場主への打撃大ブタはお互いの尻尾を噛むという習性があり、噛み傷からの感染により約30%のブタが食べれなくなるものになる可能性があるという。 もちろんブタを拘束したりシッポをカットしたりすればシッポ噛みは減らせるが、日常的な拘束は欧州で禁止されているうえに完全な防止策にはならない。 シッ