コンピュータグラフィックスや画像処理、インターネットなど、デジタルの世界は私たちの仕事と暮らしを大きく変えています。 さらに未知なるもの、新しいものに向けて、これらのデジタルフィールドは何をめざし、いまどこまで進んでいるのか。 産業界や学術界に幅広くもつCG-ARTSのネットワークを活かして、普段は見ることができない大学の研究室や企業の開発・制作部門などを取材し、実際に研究が進む最前線の現場をリポートします。 プロのクリエイターやエンジニア、ITに強いビジネスパーソンをめざす方、必見です。
1999年にロサンゼルスで開催したSIGGRAPHで優秀論文(Impact Paper)に選定された「Teddy: A Sketching Interface for 3D Freeform Design(手書きスケッチによる3次元モデリング)」。当時多くの関係者が、新鮮な驚きを感じ、SIGGRAPH東京のレセプションの会場でも話題の的だった。 この論文で紹介されたツール「テディ」を使うと、プロジェクタで投影された画面に手をかざして描く2次元の輪郭が、瞬く間に3次元になっていく。会場内に設けられたデモのスペースでも多くの人が熱心に「テディ」を試していた。その魅力は、使いやすさと効果がとても分かりやい点にある。インタフェースの技術とCG生成のための研究成果が見事に融合している研究として注目を集めた。 99年にこの論文を発表した五十嵐健夫氏は、その後もCG制作のためのインタフェースの研究を進め
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