就職活動などでマナーの一部とされることも多い、ヒールが高いパンプス。だが女性が職場で強いられる風潮に疑問を投げかける動きが相次ぐ。共感は広がるのか。 2月中旬、東京都内で開かれた合同企業説明会。女子学生の大半はヒール付きのパンプスを履いていた。宮城県から来た女子大学生(22)は「就職セミナーでも靴屋でも薦められたので買った。疲れるけど、身だしなみを気にする企業もあるようなので仕方ない」と話す。 採用に影響するのか。説明会に参加した企業9社の採用担当者に聞いてみると、8社は「採否に影響しない」と回答。人材派遣会社の男性(27)は「ヒール一つで何も影響しない。むしろ、ぼろぼろの靴を履いていないか、といった清潔感の方が大切だ」と話す。唯一、影響すると答えた就職支援企業の30代男性は「空気を読めるか、その場にあった服装を選べるかという点で、女性のヒールも見るポイントだ」という。 着用を求められる職