福祉が充実し、心穏やかに暮らせる住みやすい国。一般的なスウェーデンのイメージは、そんなところだろう。しかし、実際にその地に足を踏み入れた人間の目には、どんな場所に映るのか? 写真家・田附勝がスウェーデンを旅した過程で遭遇したさまざまなエピソードと、彼の撮影した写真を紹介。そこから日本人が知らない、スウェーデンの実像を伝える連載企画。第2回となる本記事では、スウェーデンに見られる「異文化の交錯」にクローズアップした。 メイン画像:ゴッドランド島の海岸(撮影:田附勝) 緊張関係にあったロシアの巨匠が撮影したスウェーデンの地 スコットランド南部にある港町から船で3時間ほど行くと、ゴットランド島というバルト海に浮かぶ島に着く。島の玄関口となるヴェスビーはスウェーデンの町にもよく見られる赤レンガの屋根が並び、開放的な気持ちにさせてくれる。スタジオジブリ『魔女の宅急便』(1989年、宮崎駿監督)に出て
結婚5年目兼36歳の誕生日の記念に、前々から泊まってみたかった長野県松本市にある王ヶ頭ホテルに泊まった。 「テラスから見える雲海が見える絶景の宿」とか「山の上とは思えないホスピタリティ」とか美辞麗句が並ぶ情報がネットや雑誌の旅特集にさんざん載ってるけど、「子連れで行って問題ないか」など自分が事前に知りたかった情報はどこにもなかったので備忘録も兼ねて記録しておく。 都内から松本市内、そこからホテルまで 松本へは特急あずさで2時間強、松本駅近くから1日1回送迎バス(要事前予約)が出ている。 送迎バスはネットでの情報では「小さい、汚い」「揺れる。乗り物に弱い人にはおすすめできない」という情報だらけだったので、念のため事前に酔い止めを飲む。 子供も3歳になって酔い止めが飲めるようになったので「これはお山に行くための薬だよ」と解釈によっては非合法感溢れる言葉と共に薬を飲ませた。 肝心のバスは大型のき
「蒋介石政権時代の参謀総長であった王叔銘将軍の家(齊東街・台北)I」2010年 All images: copyright Tomoko YONEDA courtesy ShugoArts 感光される時間の層 インタビュー / アンドリュー・マークル、大舘奈津子 ART iT まず、はじめに米田さんの作品や作品コンセプト、また、写真に対する考え方について伺いたいと思います。当時の狙撃者間の視点から撮影した作品「スナイパー・ビュー(クリスチャン・スナイパーのポジションから中間地帯を望む、ベイルート)」(2004)のように、ある種の二重性を持つ写真が印象的です。米田さんが写真メディアを選択した理由を教えていただけますか。 米田知子(以下、TY) まず、プロセスとしてはその場所に行き、撮影するというものです。制作に入る前に下調べをして、その場所の歴史を勉強し、事実を整理をしてから、撮影場所に行き
大変ご無沙汰しています。仕事で金沢に出張したついでに福井に寄って、前々から気になっていた場所に行ってみました。 福井県坂井市、日本海と平行に国道305号線を西に進むと右手にアミューズメントパークが見えてくる。 しかし、100台以上駐車可能な広大な駐車場を車が埋め尽くすことはなく、敷地内はひっそりと静まり返っている。 遊園地の名前は「ワンダーランド」。 どこにでもありそうな小さな遊園地は約30年前に地元企業によって開業したが、過去3度の事故が原因で施設の大半に使用禁止処分が下されたという記録が残っている。 現在では敷地内に大量の瓦礫と、錆びついた設備が残されたままだが、セグウェイの運転と、グラウンドゴルフが利用できる。 通常、廃墟となった施設は立入禁止が常だが、ワンダーランドは細々と運営を続けているため、施設内への立ち入りが可能だ。 ※もちろん、場所によっては危険な箇所や立ち入りできない場所
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く