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ブックマーク / blog.miraclelinux.com (10)

  • ユメのチカラ: 自分が何をできるか

    対案のない批判は単なる床屋談義であり、新橋の飲み屋でやってくれという空気を感じたので、自分のできる事を考えた。 実のところ、新橋の飲み屋で楽しく飲むのは大好きである。飲めば飲むほど饒舌になる。単なるヨッパライのおやじである。ブログなんていうのは所詮世界規模のヨタ話である。閑話休題 まあ、偉い人を批判するのは簡単である。大企業を批判するのも簡単である。あー、すっきりした、という感じである。じゃあ、おまえは、どれだけエライのか。そーゆー感じである。ご説ごもっとも、おっしゃるとおりである。 わたしはコンピュータが好きだ。プログラムを読んだり作ったりすることが好きだ。こーゆー事を書くと、おめー頭おかしいんじゃないか、と思われたりするのだが、昔はそれを口外するのがはばかられた雰囲気があったのかもしれないが、この年になると憶面もなく、そーゆー事を声を大にして言う。別にそーゆーことを声を大にして言っても

  • ユメのチカラ: ハッカー倫理

    実のところ60年代、70年代にMITにいたわけではないので直接見聞きしたわけではないのだが当時のMITの研究室にたむろっていてプログラマ達に暗黙のうちに了解されていた哲学、倫理、あるいは夢みたいなものがハッカー倫理とよばれるものだ。 スティーブン・レビー「 ハッカーズ」で次のように記している。 コンピュータへのアクセス、加えて、何であれ、世界の機能の仕方について教えてくれるものへのアクセスは無制限かつ全面的でなければならない。実地体験の要求を決っして拒んではならない。 すべての情報は自由に利用できなければならない。 権威を信用するな--反中央集権を進めよう。 ハッカーは、学歴、年齢、人種、地位のような、まやかしの基準ではなく、そのハッキングによって判断されなければならない。 芸術や美をコンピュータで作り出すことは可能である。 コンピュータは人生をよいほうに変えうる。 フリーソフトウェアある

  • ユメのチカラ: ビル・ゲイツの手紙

    古きよき時代のハッカー倫理はプログラムは自由に共有すべきものであった。当時プログラムに商業的価値はなかったし、コピーして利用することは理にかなっていた。 IBMがソフトウェアをアンバンドルしたことによって、ソフトウェアに商業的な価値が発生したのは60年代から70年代のころであろう。そしてこのソフトウェアのアンバンドルがまさにソフトウェア産業を発生させた。 これはメインフレームの世界であってホビースト達は自分たちでパソコンを組み立てプログラムを共有していた。 さて、当時のハッカー倫理ではプログラムをコピーすることは犯罪でもなんでもなかったが、パソコン向けのソフトウェアを書いたビル・ゲイツがそれに噛み付いた。彼はMITSという会社が作ったパソコン向けにBASICのインタプリタを書いたのだが、それをホビースト達が勝手にコピーしていると文句を言った。 それが、ビル・ゲイツの「ホビーストへの公開書簡

  • ユメのチカラ: フリーソフトウェアの価値観

    80年代に消滅しかけたハッカー倫理を実現するコミュニティは、リチャード・ストールマンの孤軍奮闘ともいうべき活動によって細々とだが生き延びていた。 リチャード・ストールマンはソフトウェアは私有すべきではないという信念のもとFSF (Free Software Foundation)を立ち上げ、GNU (GNU's Not Unix) というUnix互換のOSを作ろうとしていた。エディタ(emacs)、コンパイラ(gcc)、shell script (bash)、デバッガ(gdb) などなど様々なフリーソフトウェアを精力的に開発し、公開していった。 MITAI研究所はLispマシンの商用化によって壊滅的な打撃をうけていた。優秀なハッカーたちは高給で商用Lispマシンベンダに雇用され、ソフトウェアの共有は、知的財産権の名の下に不可能になった。DECがPDP-10のサポート中止した結果、彼らのよ

  • ユメのチカラ: Matzとひろゆき

  • ユメのチカラ: メモリアクセスは遅い

    多くのプログラマにとってメモリアクセスの速度を気しなければならない状況というのはめったに無いが、OS、ライブラリ、コンパイラ、RDBMSなどの実装をする時には意識をしなければならない場合がある。 IA-32 Intel Architecture Optimization Reference Manual (order number 248966) をひもとくと6章にOptimizing Cache Usageというのがある。 マイクロベンマークの定番 lmbench http://www.bitmover.com/lmbench/ では、一次キャッシュ(L1)や二次キャッシュ(L2)を測定してくれる。例えば、わたしが利用しているノートだと、L1が1.776nsでL2が5.3490ns、メインメモリアクセスが139.4nsである。 Memory latencies in nanosecond

  • ユメのチカラ: Lightning Talks

    最近のカンファレンスでは、ごくごく軽量のアイデアの発表の場としてLT (Lightning Talks) というセッションがある。 時間はだいたい5分。5分をすぎると強制的に打ち切り。容赦なし。 5分というのは、どーでもいい発表については何十分も聞かされなくていいので、観客に優しい。 5分というのは、これを聞いてくれというエッセンスを凝縮できれば、準備もそんなに大変じゃないので、発表者にも優しい。 エネルギーをそんなに使わないので環境にも優しい(ほんまかいな?)。 5分じゃ何にも伝えられないではないか、と思ったあなたはまだまだ青い。5分で伝わらないアイデアというのは、5時間でも伝わらないのである。自分の思いを5分間でぎゅぎゅっと圧縮できなければ、その程度のアイデアなのである。 最近ではLTが若者の発表の鍛錬、訓練の場になってきていて、どちらかというと一発芸の披露の場という感じがしないでもな

  • ユメのチカラ: Richard Stallman

    Richard Stallmanという人は信念の人である。ソフトウェアは自由であるべきだという強い信念を持ち、それを行動するプログラマとして実装してきた。その行動にぶれはない。驚くほど終始一貫している。 いつのころだったか、よく覚えていないのだが多分1999年か2000年前後の話だと思うのだが、彼がなんかの機会で来日をするという話を聞きつけ、彼に「カーネル読書会」で話しをしてくれないかと直接メールを書いた。 わたしはYLUG(横浜Linux Users Group)というユーザーグループのメンバーでオフラインのミーティングを不定期で開催している。あなたが来日するという話を聞いたので、そのミーティングでお話をいただけないか。 返事は、「YLUGという名前はフェアではない。Yokohama GNU/Linux Users Group という名前であるべきだ。そのような名前に変えるなら話をしても

  • ユメのチカラ: Latencyの隠蔽

    プログラマたるものコンピュータの基礎的な知識は必要だと多くの人は言うのだけど、じゃあどこまでが必須でどこまでがオプション(?)なのかというと明確な線引きがあるわけではない。まあ、Kernelとかコンパイラとかをゴニョゴニョする人はCPUのキャッシュがなんたるかくらいは理解していないといろいろ大変かと思う。 時間と空間を交換するというのはコンピュータだけの世界ではない。街のコンビニだって、店頭に並んでいるものはすぐにアクセスできるけど、店頭にないものはすぐにアクセスできないので、在庫量がある一定水準を下回ったら発注のトリガーがかかる。コンビニはその発注サイクルがデパートとかに比べれば異様に多いので、クロックを上げて性能を出すPentium4みたいなものである。発注単位も非常に小さくて、それこそ弁当一個でも平気で発注しちゃうという感じである。在庫をほとんど持たないので、キャッシュミスした時のペ

  • ユメのチカラ: LL魂

    夏の祭典。LL Spirit (LL魂)  に行ってきた。 個人的な感想など。 昨年のLLゴングのパイプ椅子は、おじさんには拷問に近いものがあったが、今年のホールの椅子は適度に座り心地もよく快適であった。実行委員会の皆様、ご苦労様でした(ぺこり)。 和田先生は、あいかわらづお元気そうでなによりだった。ステーブンレビーのハッカーズの話からはじまって(このハッカー倫理を知るうえで重要なテキストなのである)、ハッカーズ大辞典などを紹介しつつ、ハードウェアハック(微分機械(?)って何みたいな)のお話など、大変楽しい講演であった。帰宅してから先の2冊を棚からとりだしパラパラめくったのは言うまでもない。 しかし、オレ様言語の作り方でパネルディスカッションができちゃうほど日という地域にはオレ様言語をつくっている人がいっぱいいるのね。すげーな、音できたよ。という感じである。 学校でコンパイラの

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