荒々しくダイナミックなギターサウンドで、日本のロック黎明期から音楽シーンに深い爪痕を残し続けるリビングレジェンド、外道。彼らが約10年ぶりとなるスタジオアルバム「魂の叫び」を完成させた。今作は書き下ろしの新曲に加えて、過去の名曲のセルフカバーも多数収録。中でも一番の代表曲である「香り」が、発表から40年近く経って初めて外道名義でスタジオレコーディングされたことでも話題を呼んでいる。 今回ナタリーではバンドの中心人物である加納秀人(Vo, G)にインタビューを敢行。外道の熱狂をリアルタイムで体験していない若い音楽ファンにその魅力を伝えるべく、改めてこれまでの活動を振り返ってもらった。 取材・文 / 橋本尚平 撮影 / 小坂茂雄 ギターを弾きながらマラソンの練習をする日々 ──加納さんがロックを志したきっかけは? もともとあまり音楽が好きじゃなかったというか、興味がなかったんです。僕は体育会系