9.3. TCP/IP 9.3.(4) トランスポート層 9.3.(4-A) TCP と UDP ◆ トランスポート層 のプロトコルは、形式的に、トランスポート層に属する ICMP を除いて、2 種類あります(図.41)。 [図.41] TCP と UDP ◆ IP 層以下が、相隣る 2 点間のプロトコルであるのに対して、TCP およびそれ以上の層は、最終 2 点間、すなわち、ホスト対ホストのやり取りです。そして、IP 層以下が、コネクションレス、すなわちデータグラムであるのに対して、TCP は、コネクションタイプです。 IP 層以下は、高速で動作するために、データグラムを使用し、それによる信頼性の低下を、TCP で回復しようという考え方です。 しかし、接続/切断処理を行うために、オーバーヘッドが掛かります。このため、短い制御情報などのやり取りを、効率よく行うことができません。UDP は、