できれば本を買ってから何か語るべきなんだろうけれど、Amazonに発注したばかりで数日はかかりそうだ。この本を巡る議論で予備校時代のことを思い出した。自分が役所に出入りし政治家と会って政策課題を技術的に噛み砕いて説明し、解決へ向けて諸々のお願いをするという営為をいつ始めたか振り返ってみると、予備校時代に秋葉原で知り合った日本語教育の先生の手伝いでネットで日本人が英語を読むようになったのに、外人が日本語を読もうにも文字化けして困るという相談されてからのことだ。 そういうことであるから、日本語が「現地語」として滅びるといっているのではなくて、普遍的なことを語る役割を担わされてきた近代国民国家の「国語」が、英語が新たな「普遍語」となることによって、変質をこうむる、という見通しを水村は述べているのである。 いま考えると馬鹿みたいな議論かも知れないが、国費を投じて日本語コードをビットマップに変換する