2017.09.05 《短歌日記》 恋すれば 花しぐれさえ 温かく 心に染みて 浮き立つ心 /// 梶よう子作「花しぐれ」に見る時代小説の醍醐味。 カテゴリ:カテゴリ未分類 恋すれば 花しぐれさえ 温かく 心に染みて 浮き立つ心 世の中に 不安ばかりが 増すなかで 読み物だけでも あたたかくあれ ★ 梶よう子作「花しぐれ」を読み終えました。江戸時代、小石川御薬園につとめる同心、水上草介。ひょろりと手足が長く、一見頼りない主人公につけられたあだ名が「水草」。御薬園に働く部下たちからも「水草様」と呼ばれています。 ※「花しぐれ」 桜が咲く頃、しぐれるよう に降る冷たい雨。さっと降って、さっと上がる雨。 ★ しかし、この主人公、世事には疎いのですが、無類の薬草好きで医術にもくわしく、小石川療養所に努める医師や、かの有名な蘭学者・高野長英からさえも一目置かれる才能の持ち主でもあります。 ★ この主