大阪府の橋下知事による教育改革が議論となっている。具体的には、全国学力テストの結果公表を求める知事と、学校の序列化を危惧する教育委員会という対立構図だ。知事の側はテストの点を公表し、学校を選択できるようにすることで公立校の教育の質を上げようとする意見。一方の委員会側は、それによって均質が旨であるべき公立校に格差が生じ、受けられる教育に差がついてしまうという論理だ。どちらが正しいのだろう。 >>29歳の働く君へ・記事一覧 一般論を述べてもつまらないので、自身の経験から思うところを述べたい。今から十数年前、筆者がまだ高校生だった頃のことだ。当時、山口の県立高校に通っていた僕は、2、3年生の時に授業を聞いた記憶がない。できるだけ教師の話を聞かないようにしつつ、受験用の勉強をこなす日々だった。ちなみに僕だけやさぐれていたわけではなくて、周囲はほとんどそうだった。 授業が形骸化していた理由は明らかだ