北海道七飯町のJR函館線大沼駅で昨年9月19日に起きた貨物列車の脱線事故直後、現場を管轄するJR北海道の大沼保線管理室などの社員3人がレール計測データを改ざんした問題で、社員が国土交通省の特別保安監査に「人手不足でレールの補修を放置していた」などと話していることがわかった。 社員は以前から改ざんしていたことも認めており、同省は、人手不足を理由に恒常的に改ざんが行われていたとみている。 同管理室では、事故直後に社員2人が現場付近のレール幅の広がりの計測データを39ミリから25ミリに改ざんし、その後、上部組織の函館保線所の社員が改ざんの範囲を広げるよう指示した。元のデータは6月に計測したもの。社内規定では、レール幅は正規の値より19ミリ以上広がると15日以内の補修が義務づけられているが、同管理室は放置していた。