長野市で2010年3月、会社経営者の一家3人を殺害したとして、強盗殺人と死体遺棄の罪に問われた池田薫被告(38)の控訴審判決が27日、東京高裁であった。村瀬均裁判長は一審・長野地裁の裁判員裁判の死刑判決を破棄し、無期懲役を言い渡した。 裁判員裁判の死刑判決が破棄されたのは、昨年6月と10月の同高裁判決に続いて全国で3件目。いずれも村瀬裁判長が審理した。 この事件では、池田被告を含めて共犯者3人が一審で死刑判決を受けた。池田被告を除いた伊藤和史(35)、松原智浩(43)の両被告は、二審でも死刑判決が維持され、上告中。 判決によると、池田被告は、会社経営者の男性(当時62)方に住み込んで働いていた伊藤、松原両被告らと共謀。10年3月24~25日、男性とその長男(同30)、長男の内縁の妻(同26)を殺害して現金416万円を奪い、遺体を愛知県西尾市の資材置き場に捨てた。