6月18日午前7時58分に発生した大阪北部地震は、震度6弱を記録し、大きな被害を引き起こした。今回のような内陸地震は活断層によって発生する。ブルーバックス編集部では、地震学者として活断層を研究する、東北大学災害科学国際研究所の遠田晋次教授に緊急に話を聞いた。 今回の大阪北部地震は、マグニチュードにすると6.1(気象庁発表、6月18日17時現在)。たとえば熊本地震(2016年、M7.3)や兵庫県南部地震(1995年、M7.3)にくらべると、地震の規模としては60分の1ほどで、それほど大きい地震ではありませんでした。しかし、起きた場所が良くない。最も揺れの大きかった地域は大阪のベッドタウンで人口も多い。耐震性のない古い建物が壊れたりして、被害が広がりました。 今回の地震は、これまでに知られている活断層の一部が地下で動いたのかもしれないし、まったくマークしていなかった断層が動いたのかもしれません