2008年(左)と2010年(右)に撮影されたマーズ・フェニックス・ランダー。両者を比較すると、右の機体は色が黒ずんでおり、影も小さくなっていることがわかる。下の図は、機体と破損前の太陽電池パネル(青色)が落とす影(オレンジ色)をシミュレーションしたもの。 (Diagram courtesy NASA/JPL-Caltech/University of Arizona) 2008年11月に活動を停止した火星探査機マーズ・フェニックス・ランダー(フェニックス)について、NASAは再稼動の望みが絶たれたと公式に発表した。 フェニックスとの交信を再開する試みはこれまで何度か行われたが、いずれも不調に終わっていた。今回火星軌道上から撮影したフェニックスの写真を分析したところ、少なくとも太陽電池パネルの一部に破損が確認された。 2枚の写真はいずれも、マーズ・リコナイサンス・オービタ(MRO)搭載