「戦略PRは終わりました。」─。 宣伝会議のニュースサイト「アドタイ」にて3月末、このようなタイトルの記事が掲載され注目を集めました。 2009年ごろを境に広報・PR業界で定着した「戦略PR」は、これからどこへ向かうのでしょうか?3人のキーパーソンが語り尽くします。 他社に貢献する「空気づくり」 山田:結局、クリティカルマスに届くか届かないかはプロであれば大体予想がつくんですよね。PRしたいブランドが市場の中でトップシェアなのか、2番手や3番手なのかで戦略PRに取り組む意義が変わるわけじゃないですか。トップブランドなら戦略PRでカテゴリー全体を刺激するのも有効だけど、ただ乱暴に「戦略PRで買いたくなる“空気”をつくってほしいんだけど」みたいなオーダーをしてみても、効果は出にくいわけです。 片岡:中途半端に「戦略PR」という手法を聞きかじった人ほど「空気をつくりたい」って簡単に言ってしまうこ