うつ病対策を取材していると発達障害との関連に突き当たる。うつ病は後天性だが発達障害は先天性であり全く違う。しかし、症状として似ている点もあり、発達障害なのにうつ病と診断されているケースもあると精神科医から聞いた。共通していえるのは、うつ病で悩む人も発達障害の人も社会・会社が適切な対応をとることで活躍する場が広がるということだ。そこで今回は、発達障害者の支援策を事業化したKaien(カイエン)の鈴木慶太・代表取締役に発達障害と企業・社会が取り組むべき問題などについて聞いた。 鈴木慶太(すずき・けいた) 1977年埼玉県出身。東京大学経済学部卒業。日本放送協会(NHK)入社。鹿児島、仙台放送局に勤務しアナウンサーとして報道・制作を担当。退職後、2007年からノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院へ留学。経営学修士。渡米直前に長男が発達障害であることを知る。大学院在学中に発達障害の能力を活かした