6月下旬に都内で開かれた「国際文具・紙製品展」。Beahouseが出展したブースには「立つノートカバー」があった。ポリプロピレンで作られたシンプルなノートカバーは、180度広げると中央部から“脚”を引き出すことができる。「何これノートを置く台?」「あっ、折りたたんでカバーになるんだ」。身近な商品の意外な進化に立ち止まる人が絶えない。 「僕がサラリーマンをやっていたころ、こういうのがあれば便利だなと思ってたんです」(阿部さん)。商談や会議で話した内容をあとからPCに打ち込む際、机に広げると目線の移動が多くて疲れてしまう。PCのサブディスプレイのように横に置けたら便利なのに――。デスクに書見台を置いてみたが、使わない時は邪魔だった。だったら、ノートカバー自体に脚を付けて立たせればよいのでは? それがきっかけだった。 構想から完成まで1年をかけた。ノートカバー本来としての使い心地を追求しつつ、強
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