本日は、エンタープライズ環境における並列処理の実装方法についてと題して、Java EE 環境で利用可能な並列処理の実装方法の歴史的背景から最新のJava EE 7 で含まれる Concurrency Utilities for EE についてもご紹介します。 それでは、この Javaの Thread の歴史について簡単におさらいをしてみます。JDK 1.0 が出た当初から、Java はマルチスレッドに対応するプログラミング言語として従来の書き方を用いて、実装する事ができました。しかし、2000年代初頭より始まった、CPU のマルチコア、CPU 内でマルチスレッドで実現するような CPU の登場によって、並列化処理に対する効率的な処理が求められるようになりました。このような中で、作られた仕様が Java SE 5 で導入された、JSR-166の Concurrency Utilities で
