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2020年3月29日のブックマーク (2件)

  • 六本木のスラムで古代コーカサス人のように暮らそうとしたOLの話|砂漠

    私が古代コーカサス人を目指すようになるまで「職場からそれなりに近い」というだけの理由で住んでいた六木の街は、暮らすには最悪の場所で、当時、私の住んでいたアパートは、古くて汚くて治安の悪い、スラムのような場所だった。 週末は特に最悪で、土曜日の朝には、朝日がきらきらと光る街道の植え込みに、ゲロにまみれた人間たちがゾンビのように倒れていた。 ◇ 職場の同僚たちは、どういうわけか六木に完全適応していて、ある日、誘われて行った飲み会では、テキーラが300杯も出てきて、明け方には、割れたグラスの破片でいっぱいの床に、酔いつぶれた人々が死体のように転がっていた。 「この前の会では、オーパスワンを60並べて一気飲みしたんだ」 誰かが、誇らしそうにそう言った。 ◇ 文明がどれだけ発展しても、人間にとって最高の娯楽は酒とセックスで、お金があっても一気飲みする酒の種類が変わるだけ。それは、あまりにも夢が

    六本木のスラムで古代コーカサス人のように暮らそうとしたOLの話|砂漠
  • レモンパイの良さをみんなに知ってほしい!昭和感満載のスイーツが令和になった今キている|へんてこグルメガイド 矢崎

    最近どうにもレモンパイが恋しくてたまらない。カフェや喫茶店で頬張ると、なんだか懐かしい気持ちになる。 もちろん、僕が生まれ育った山梨の韮崎という街にはレモンパイを出しているカフェや喫茶店などない。 あるのはおっちゃんたちが自分の畑で取れた作物を持ち寄って飲み会をするフリースペースと化した居酒屋と、チャーシューの代わりにかまぼこをのせたラーメンを提供するお粗末な定屋くらいだ。 ハイカラなものがまったくない地域で育った僕でも、レモンパイのモフモフでほんのりと甘いメレンゲに、柔らかい酸味が効いたレモンクリーム、パリッパリのパイの組み合わせは「懐かしい」と思ってしまう。 もしかしたら、レモンパイの懐かしさは虫の走性と同じように遺伝子に組み込まれた生得的なものなのかもしれない。 そんなことを考えながら僕は、毎日のように行ける範囲のレモンパイをべ歩いた。 ときには焼肉べ放題へ行く約束の前にレモン

    レモンパイの良さをみんなに知ってほしい!昭和感満載のスイーツが令和になった今キている|へんてこグルメガイド 矢崎