(1) それは近い未来なのか 仮想通貨に未来はあるだろう。しかし、その担い手が今出てきているかは別の話である。例えば機械学習はいまだに発展途上だが、それすら環境がそろうまでに第N回めのブームを重ねてきた経緯がある。 特定の技術が信頼を勝ち得るまでには長い道のりといくばくかの犠牲が付き物だった。10年単位の長い目で見よう。 (2) 投資対象としてのビットコイン ブロックチェーンに技術的に興味深い要素はたくさんあっても、少なくともビットコインが伝統的な通貨の要件を満たすに至っていないのは確かである。特に決済に要する時間が日常使いを限定させてしまっている。さらに、仮に通貨として完成しても、通貨に投資するのはFXと同様に資産形成手段として筋悪であるという2重のツッコミどころがある。 仮想通貨を投資対象として所持している多くの人が日本円や米ドルなど既存通貨で儲けたいだけで、仮想通貨自体の発展に興味が