2021年に反響のあった記事を改めてお届けする「ベスト記事」企画。今回は、今年の2月26日に配信された記事を一部改編してお届けします。 東京で暮らす地方出身者にとって、年末年始とお盆は、自分が地方出身であることを改めて意識するタイミングなのではないだろうか。 今年の2月に公開された映画『あのこは貴族』は、東京生まれの箱入り娘の華子(門脇麦)と、地方出身で苦労人の美紀(水原希子)という、都会の異なる“階層”に生きる対照的な2人の女性の邂逅と成長を描いた物語だ。 初めて見たのは、2000年代の東京 25歳で上京して、かれこれ15年、東京をぼやぼやと生きている。来たときはたしかに若かったが、去年、40歳になった。 富山で生まれ育ち、大学時代を過ごした関西から東京の中央線沿線に転居したのは、表参道ヒルズが竣工した2006年のこと。東京旅行で見た同潤会アパートの風情がたまらなく好きだったので、来てそ
![「東京」は地方出身者のわたしにとって、あまりに居心地がいい(山内 マリコ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/90a7d4e58be7980ddb93a0ec52d77ac7d12b8093/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F7%2F3%2F1200m%2Fimg_7393184baba8bb33ec80c26f4cefbd2240988.jpg)