コロナ禍で外出の自粛が求められるようになり、海外はもちろん、国内旅行にも気楽に行くことが難しくなった。こうした未曾有の事態を受け、気付かされるのは、私たちが旅行を楽しめていたのも世界が安全で平和であったから。 「旅する写真家」として世界を飛びまわってきた在本彌生さんは、旅行が遠ざかったいま、なにを思うのだろう? あらためて感じた旅の魅力、コロナが終息したあとに行きたい国内の旅先5つ、十和田湖、檜原村、奈良、宇部、奄美大島を、その思い出とともに綴っていただいた。 今回、在本さんが紹介する5つの旅先は、旅行を心待ちにしている人々を惹きつけること間違いないだろう。なかでも、宇部(山口県)は、アートによるまちづくりに取り組んできた先駆的な街。公園や市街地のいたるところに彫刻が常設展示されている。10月2日から開催予定の『第29回UBEビエンナーレ』とあわせて足を運んでほしい。 在本彌生(ありもと