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ブックマーク / encounter.curbon.jp (7)

  • 写真表現の余地を狭めうる「わかりやすい言葉」 #写真家放談 |高埜志保 | ENCOUNTER MAGAZINE | 写真のウェブメディア

    私は撮影前に脚やあらすじを考え、被写体の方と共有した上で撮影に臨むことが多い。物語の流れや被写体の心情の変化を感じさせるような写真表現を目指すうちに、約5年前にこの撮影スタイルにたどり着いた。 1年前、私は自分の撮る写真のことを「映画のワンシーンのような写真」と称しており、SNSのプロフィール文にもその一文を掲載していた。自分の撮りたい写真について深く考えることをせず、軽い気持ちで使い始めたこのキャッチフレーズだったが、それ以降(因果関係は不明であるものの)SNSのフォロワー数は急激に増え、写真関係で会う人から「映画のワンシーンのような写真を撮られる方ですよね」と認知していただけることが多くなった。私は、高埜志保=映画のワンシーンのような写真を撮る人、という構図が出来上がりつつあることに満足していた。 そんなある日、尊敬する写真家の方とオンラインで対談した際に、「高埜さんが考える、映画

    写真表現の余地を狭めうる「わかりやすい言葉」 #写真家放談 |高埜志保 | ENCOUNTER MAGAZINE | 写真のウェブメディア
  • 芸人のオフショットを撮る理由 #写真家放談 |かが屋 - 加賀 翔 | ENCOUNTER MAGAZINE | 写真のウェブメディア

    僕がマセキ芸能社に入って最初にもらった仕事はお笑いライブの写真を撮ることだった。 マセキが主催している大きなライブが毎年あり、いつもはその模様をスタッフが撮っているのだけれど、カメラが趣味の若手が入ったということを聞きつけた社員さんが僕にその係を任命した。 マセキに入って一日目なのでもちろん仲のいい先輩はいない。 今でこそ多少は初対面の人と話せるようになったが当時は極度の人見知りだったため、それが突然ライブのオフショットや番中の様子の撮影を任されたのはありがたいという気持ちよりも“どうしよう”というネガティブな気持ちが強かった。 しかし、芸人の先輩たちはとても優しかった ライブ当日の朝、初めましての方も多く、首からカメラを下げている状態で今日からマセキ芸能社で「お世話になります」という挨拶をして回る。 すると、芸人なのかカメラマンなのかわからない僕の様子に先輩たちは皆がそれぞれにツッコん

    芸人のオフショットを撮る理由 #写真家放談 |かが屋 - 加賀 翔 | ENCOUNTER MAGAZINE | 写真のウェブメディア
  • 生涯写真を好きでいたい 市橋織江の写真が人の心を掴み続ける理由 #写真家放談 | ENCOUNTER MAGAZINE | 写真のウェブメディア

    「写真さえあれば、一生退屈しないで暮らせる気がします」 そう語るのは、数々の広告撮影を手掛けてきた市橋織江さんです。「生茶」や「カロリーメイト」の広告を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。 2001年に写真家として独立し、近年はドラマや映画の撮影など、活動の幅をさらに広げている市橋さん。写真を仕事にしたときから、一貫して“フィルムカメラ”で撮影するスタイルでも知られています。 「とにかく写真が好き」という彼女は、どんな思いでカメラを構え続けているのか。そして、彼女の写真はなぜ人の心を掴み続けるのか。お話を伺いました。 ゼロからではなく、すでにあるもので自分を表現するのが“写真” ——写真の魅力に気づいたのは、武蔵野美術大学に在学中の頃だったそうですね。 大学で「写真を使って自分の中にあるものを表現する」という講義があって。写真ときちんと向き合ったのはこのときが初めてだったのです

    生涯写真を好きでいたい 市橋織江の写真が人の心を掴み続ける理由 #写真家放談 | ENCOUNTER MAGAZINE | 写真のウェブメディア
  • シャッターを切る瞬間 #写真家放談 |岩倉しおり | ENCOUNTER MAGAZINE | 写真のウェブメディア

    写真を生業としている方であれば誰しも一度は、なぜ写真を撮るのか、について考えたことがあるのではないでしょうか。私もふと、考えることがあります。しかし、どれだけ考えても最後にはよく分からなくなるのです。なぜなら私は、自分自身のために写真を撮っているから。 私の場合「写真を撮る」という行為の前に「表現したい」という気持ちがあります。子どものころから、物を作ったり、絵を描いたりすることが好きでした。明確に何かを生み出したいというよりは、自分の目で見たものを、自分が美しいと思う形で表現したいという欲求に近かったと思います。 一眼レフを持つようになったきっかけは、高校生の頃に友人に誘われて入った写真部です。とはいえ、格的に写真を撮り始める前から、私にとって写真を撮ることは自然な行為で、日常的に携帯のカメラで写真を撮っていました。学校からの帰り道を照らす夕焼けや、まぶしく光る空や海の青。写真を撮り続

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  • 自分らしい写真を見つけるまで #写真家放談 |yansuKIM | ENCOUNTER MAGAZINE | 写真のウェブメディア

    誰でも手軽に写真が撮れるようになった1億総カメラマン時代。たくさんの写真が溢れるなかで、どうすれば自分の写真の存在感を出すことができるのか、毎日悩みながら写真を撮っている。今回は写真に向き合い続ける道のりで出した、僕なりの答えを書いてみようと思う。 僕がカメラを手にしたのは大学1年生の頃。動機は、カメラとか持っていたら素敵だな、くらいの軽い気持ちだった。「なんかいい感じに撮れる」らしい、販売員さんに言われるがまま買った50mm単焦点のレンズ。「なんかいい感じ」でパシャパシャ撮っていたけれど、しばらく経ったら飽きて、そこから1年間カメラの存在を忘れてしまっていた。思い出したのは続けていた音楽をやめて、表現する場所を失った大学2年生のタイミング。毎日モヤモヤしていて、何かないかと探しているときだった。 クローゼットの奥から、ほこりまみれになったカメラを引っ張り出し、とりあえず撮ってみる。なんだ

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  • クリエイターが影響を受けた一枚 #ヌード | ENCOUNTER MAGAZINE | 写真のウェブメディア

    THEME:ヌード 第一回にしては際どいかもしれないこのテーマ、最近個人的に気になっているので、取り上げさせていただきます。 きっかけは、某ビューティブランドのムービーディレクションのリファレンスとして、ボディケアアイテムの使用感を見せるための美しく健康的なボディラインの資料を探していたことでした。美しい写真の数々に魅了されながら、ヌードとは、人間のありのままの姿を表現するもの、生命の神秘まで表現できる奥深いものだなと改めて感じています。 また、被写体がシンプルであるがゆえに、フォトグラファーそれぞれのアウトプットの仕方やメッセージ性の違いが際立つのも、とても興味深いなと思いました。一方で、性的な搾取を目的としたヌードももちろん存在しますし、最近では#MeTooの流れで今まで見えていなかった問題が浮き彫りになったり、 アートとハラスメントの境界線について議論も沸き起こったりしています。 そ

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  • 自然を撮る理由 #写真家放談 |上田優紀 | ENCOUNTER MAGAZINE | 写真のウェブメディア

    僕の場合、写真の前にまず自然があった。 数多ある被写体から自然を選んだわけではなく、自然を撮りたいから写真家になった。ここも撮りたい、あそこも撮りたいと考えて年に何ヶ月もテントを背負って世界中を旅していたら、ついエベレストまで登ってしまっていた。 もちろん、今まで危ないこともたくさんあったし、死がすぐ近くまでやって来たことだって何度もある。それでも僕は今も自然を撮影し続けている。何が僕にそこまでさせるのだろう。 記憶を紐解いていくと自然に興味を持ったのは、3歳とかそれくらいだと思う。和歌山の田舎で生まれ、祖父母の畑や山、近所の川が幼少期の遊び場だった。考古学者だった親が僕にくれるものがファーブル昆虫記やシートン動物記、宇宙や動物図鑑みたいなものばっかりだったことも、自然が好きになった理由のひとつだろう。昔、世界一周した時も、欧米の都市にはほとんど訪れずに古代遺跡や国立公園へテントを背負って

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